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森氏後任選び、選考委員会の人選が焦点だ

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗氏が辞意を表明しましたが、自らの不祥事で辞意を表明したにもかかわらず元日本サッカー協会会長で組織委の評議員を務める川淵三郎氏を後任指名したことに波紋が広がっています。

当初は、川淵氏で決定かとの雰囲気がありましたが、政府が難色を示し川淵氏の就任は白紙撤回に至ったとのことです。理由としては、森氏が密室で後継指名したプロセスが不透明だという批判が高まったこと、高齢の男性ではなく女性やもっと若い人が就任すべきだという声が高まったこと、川淵氏が「月刊 Hanada」の愛読者を公言し特に韓国に対し批判的な言動を繰り返してきたことから川淵氏の歴史認識が新たな火種になるのではないかという懸念がインターネット上で噴出したことが挙げられるでしょう。

川淵氏就任に懸念する理由はどれも妥当であり、白紙撤回は当然でしょう。川淵氏自身も会長職を受諾しない意向を示しているようです。私は川淵氏の政治志向や歴史認識に関しては賛同できかねますが、突然の話に振り回されたことに対して気の毒に感じます。

オリパラ組織委が公益財団法人である以上、後任の会長人事は透明なプロセスで公正に行われなければなりません。そして、オリパラ開催に関わる費用は組織委だけでなく東京都や国からも支出されるわけで、オリパラの利権とは無関係で今夏のオリパラ開催自体に妥当性があるのかについて適切に判断できる人物が新会長に就任すべきです。

それゆえ、組織委員会がどのような選考規定・プロセスで新会長選出を行うのかが大きな問題となります。今夏の開催にこだわるインナーの人物が密室で選ばれるようなことがあってはなりません。組織委員会は森会長の後任を選ぶ選考委員会を設置する方針だとのことですが、選考委員会の人選自体が透明でないとさらに批判が高まるでしょう。

そこで気になるのが、武藤敏郎事務総長の存在です。武藤氏がこれまで事務方として開催準備に尽力してきたことは想像できますが、一方で理事会が形骸化していたとの批判を受けるなど森体制を支えてきた責任があります。開催中止や再延期の声が高まる中、武藤氏が新会長のもとで暗躍して(新会長に就任する可能性もありますが)これまで通りの組織委運営を進めることは望ましくありません。そのような事態を避けるためにも、会長だけではなく武藤氏の続投も妥当であるのか議論されるべきです。

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