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無反省で会食をやめない菅首相と政権寄りマスコミ関係者

東京都で過去最多の678人の感染者を記録した16日、菅首相は日本テレビの単独インタビューに応じ、14日の8人で行った会食が非難を浴びたことに対して、「大いに反省している」と述べました。しかし、16日の首相動静によると、菅首相はその夜会食をはしごしていたことが分かりました。

午後6時43分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内の日本料理店「水簾」で横浜銀行の大矢恭好頭取、大久保千行顧問と会食。
午後7時30分、同ホテル発。
午後7時37分、東京・日比谷公園のフランス料理店「日比谷パレス」着。小田尚読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員、粕谷賢之日本テレビ執行役員、政治ジャーナリストの田崎史郎氏と懇談。
午後9時5分、同所発。
午後9時13分、東京・赤坂の衆院議員宿舎着。

これには呆れ果てました。反省しているといったすぐ後に会食をはしごすれば世間からどのような反応があるのか全く理解できない判断能力の欠如は、リーダーとしての資質が無いことを証明しています。いずれの会食も4人以下だったとしていますが、自らの失政により各地で医療体制がひっ迫している中、自分は高級レストランで会食を楽しんでいることがどれだけ浮世離れしているのか理解できないというのは致命的です。

私は緊急事態宣言を出さざるを得ない時期に来ていると考えますが、仮にそうでない立場だったとしても、政府として緊急事態宣言を出す場合を想定した体制作りはするべきです。その陣頭指揮にあたるべき首相がこの程度の認識しか持っていないのであれば、この政権には早く辞めてくれという以外には何も期待することが出来ません。

政権シンパのマスコミ関係者と約1時間半の会合

さらに悪いのは、約1時間半という長い時間にわたって、読売グループの役員と田崎史郎氏という政権に近いマスコミ関係者と会談していたことです。小田尚氏は元日本記者クラブ理事長で現在は読売新聞グループ本社取締役論説主幹です。さらに現在、国家公安委員会の委員まで務めていることからわかる通り、安倍-菅政権との近さが問題視されている人物です。粕谷賢之氏の肩書は「日本テレビ取締役執行役員コンプライアンス担当、報道局報道解説委員長兼情報資産保護最高管理責任者」とのことですが、コンプライアス担当が、自分の放送局で会食に関する謝罪をした首相とその日の夜に会食するようでは、読売グループのコンプライアンスを信頼できるはずもありません。田崎氏に関しては今さら説明する必要はないでしょうが、こんな会合に平気で出ていくような人を今後もテレビに出演させるならば、その放送局はモラルがないとしか言いようがありません。

会食費はどこから出ている?

多くの人と会食を行って情報収集を行うのが政治家としての菅首相のスタイルという主張がありますが、菅氏がこれまでやってきたことはマスコミを含む多くの方面の人たちに会食をしながら「俺達に歯向かうな」と圧力をかけていたことに他なりません。ここで、会食費が菅氏のポケットマネーから出ているのかは怪しいですし、すくなくとも警備費用は我々から徴収した税金により発生しています。政権に従順なマスコミサークルのメンバー達を一層手なずけるための会食の支払いに内閣官房機密費が使われているならば、それは許されるものではありません。恫喝政治のために我々の税金が使われて良いのでしょうか? 野党とマスコミは菅首相を追及する必要があります。一方で、権力によるマスコミ支配を排除するためには、記者クラブ制度の廃止が必要であることを指摘せざるを得ません。

ここまで書いて、本日東京で過去最高を大幅に上回る822人の新規感染者が確認されたというニュースが飛び込んできました。このまま年末にかけて抜本的対策を取らなければ年末年始は悲惨な状況になる可能性があります。クリスマスから新年にかけて人の動きを止めなければなりません。もはや緊急事態宣言を出すべきでしょう。菅首相がリーダーシップを発揮することは全く期待できませんが、今すぐリーダーを変えられる状況ではないので、我々は声を上げ続ける必要があります。





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