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やっぱり胡散臭かったGoTo利用者数と感染の統計

新型コロナウイルスの一日あたりの感染者数が過去最多を記録する中、菅首相はGoToトラベルキャンペーンを継続する意欲を見せ続けている。その根拠として、首相は「これまでに4千万人が利用しているが、判明した感染者は176人だ」と述べ、事業と感染拡大の因果関係を否定している。

ところが、この数自体が信頼できるものではない。観光庁とGoToトラベル事務局に問い合わせたが、GoToトラベルキャンペーンの利用者数に関しては、同一人物が複数回利用したとしても別々にカウントされるとのことである。さらに、感染者数については事業者から申告された数値であるとのことである。後者に関しては、私はこれまで、各地の保健所が新規感染者からGoToキャンペンーンの利用の有無を聞いて、有りとした場合のケースを全て都道府県がカウントして国に報告しており、それを合算した数値を「判明した感染者数」として公表しているのかと思っていたが、どうやらそうではないようである。各新規感染者に対してどのレベルまで感染経路について調べられており、それがどれくらい統計に反映されているのか調べる必要がある。

菅首相と加藤官房長官の論点すり替え・隠ぺい体質を見るにつけ、私は「4千万・176人」という数字に関して胡散臭さを感じていた。どう考えても3か月で日本の1/3の人々がGoToを使って旅行したとは思えなかったし、東京がGoTo適用対象になった10月から感染者数が増え始めているのに、176人という数字は少なすぎると思っていた。

マスコミと各国政野党にはこの統計の問題点について徹底的に追及していただきたい。





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