お知らせ

長崎「原爆の日」を迎えて【談話】

76年前の8月9日、広島市に続き長崎市に原子爆弾が投下されました。長崎市は壊滅的な被害を受け、非常に多くの尊い命が奪われました。現在も名前が特定できなかったり行方不明のままになっている方も多く存在し、私たちは原子爆弾によって亡くなられた全ての方々に心から哀悼の意を捧げるとともに、ご遺族の方々、今もなお健康被害や心の傷に苦しんでいる方々に、心からお見舞い申し上げます。

本年7月26日、「黒い雨」訴訟に関して、広島高等裁判所は原告全員を被爆者と認める判決を言い渡しました。これに対して国は上告を断念し、ついに原告側の勝訴が確定しました。70年を超す非常に長い年月ではありましたが、これまで様々な困難に直面しながら救済を求めて活動されてきた関係者のご努力に心から敬意を表します。私たちは広島・長崎両原爆の被爆者支援施策の拡充等、諸課題の解決に貢献できるよう最大限努力する次第です。

本日は核兵器禁止条約が発効してから初めての「長崎原爆の日」です。日本は唯一の戦争被爆国として、核なき世界の実現に向けて核保有国と非核保有国の橋渡しに積極的に行動しなければなりません。私たちは、まずは核兵器禁止条約の締約国会議に日本がオブザーバーとして参加することを日本政府に強く求めます。非人道的な核兵器の使用が二度と繰り返されてはならず、長崎が永遠に最後の戦争被爆地となるよう、私たちは全力を尽くす次第です。

2021年8月9日
社会民主進歩党代表
鈴木しんじ





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