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パラリンピックの延期を! 東京オリンピックの総括と東京パラリンピックの延期要望を求める党声明

7月23日に開会し、8月8日に閉会した東京オリンピックでは、日本選手は金メダル27個を含む史上最多の58個のメダルを獲得した。開催都市の利があったとはいえ、これだけの成績を残したことは本当に素晴らしいことである。結果を十分に残せなかった選手も含めて、五輪参加までのご努力に敬意を表すとともに、選手の皆様には「本当にお疲れ様でした。ありがとう!」と心から感謝申し上げる次第である。

私たち社会民主進歩党は、開催都市東京の安全が確保されていないことから、今夏の東京オリンピック・パラリンピック開催には一貫して反対してきた。今、ではなく、世界中でコロナの感染が落ち着いた時期、少なくとも秋以降に開催すべきだったという考えは今でも全く変わっておらず、それこそが合理的な選択だというゆるぎない信念を持っている。

菅政権は国民の懸念を無視し、デルタ株の感染拡大を放置し、自分たちの利益のために開催を強行したが、このことが現在の感染爆発につながっていることは明らかだ。菅首相はオリンピックに引き続き、パラリンピックも引き24日から予定通り開催することを予定しているが、これは少なくとも秋以降に延期すべきである。菅首相は自民党総裁選に勝つという目的も含め、自分の功績づくりのために総裁任期中にオリンピックとパラリンピックを終えることしか頭にない。国民やアスリートのことを全く考えない人物は、日本のリーダーとしてきわめて不適格である。

これまでも繰り返し述べてきたように、菅政権の感染抑止対策はデルタ株への感染を抑制するには全く不十分であり、抜本的な見直しが必要であることは言うまでもない。飲食店等への十分な休業補償と休業要請をセットで行うこと、テレワークの要請徹底、対象地域を全国に拡大することを視野に入れた緊急事態宣言対象地域の拡大、若年層へのワクチン接種の迅速化を行わなければ、感染が抑えられないのは明らかだ。今政府がなすべきは、デルタ株への感染を収束させることに集中することである。パラリンピックはデルタ株収束後に延期すべきだ。

しかしながら、菅首相にはこれまでのコロナ対策を改める意欲も力もないのは明らかであり、一刻も早く辞任すべきだとしか言いようがない。国内での感染が過去最高となっていることと衆議院議員の任期満了が近づいていることを考えれば、後任選びに時間をかけている余裕はなく、感染抑止と経済的補償に真剣に取り組む後継者が迅速に選ばれることを私たちは望む。

2021年8月13日
社会民主進歩党代表
鈴木しんじ





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