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終戦の日を迎えて【談話】

終戦の日を迎えて【談話】

 

本日8月15日で、先の大戦から76回目の終戦の日を迎えました。

旧日本軍が起こした侵略戦争は、多くの国々、とりわけアジア諸国の方々に対して甚大な損害と苦痛を与えました。侵略戦争と植民地支配の犠牲となった内外の全ての方々に対し、謹んで哀悼の意を捧げます。私たち社会民主進歩党は、真摯な反省の意識に基づき、二度と侵略戦争を起こさないよう現行日本国憲法の平和主義の理念と立憲主義を守り抜くことを誓います。

今日の日本の平和は、戦争により亡くなられた方々の尊い命と、戦争がない日本を創るために尽力された先人の御努力の上に成り立っています。終戦から76年という長い月日が流れ、戦争の記憶が多くの国民の中で薄れつつあります。平和な日本と世界を後世に残していくために、私たちは戦争の記憶と平和の尊さを後世に伝えていく努力を続ける所存です。

安倍前政権は法治主義や説明責任を軽視した政治を行い続け、挙句の果てに安保法制を制定し、強引な憲法解釈変更で憲法上認められない集団的自衛権の容認を強行しました。安倍前政権を引き継いだ菅政権も安倍前政権同様、法治主義や説明責任を軽視した政治を続けています。科学的妥当性を無視した根拠なき楽観論のもと、コロナ感染症対に力を入れずオリンピック・パラリンピック開催に突き進む姿は、まさに旧日本軍の暴走を彷彿させます。

こうした法治主義・説明責任・科学的根拠を軽視した政治を打破し、真に日本国民と世界の平和に貢献する理性と規律がある政治を実現しなければなりません。

私たちはその一環として、①政権交代実現後に安保法制の違憲部分を全面改正することで日本の政治に立憲民主主義を取り戻す、②核なき世界実現に日本が貢献する第一歩として核兵器禁止条約の締約国会議へオブザーバー参加する、という二つの目標を何としても実現しなければならないと考えております。

一方で、中国・ロシア・北朝鮮にみられるような人権侵害と拡張主義が、日本を含む国際社会の安全保障上の脅威になっている現実を直視する必要があります。私たちは、日本が民主主義・人権・言論の自由・法治主義等の価値観を共有する国々・地域と協力し、立憲主義を遵守しながら世界平和の実現・維持に積極的に貢献できる国家になるよう尽力することも、同時に皆様にお誓い申し上げます。

2021年8月15日
社会民主進歩党代表
鈴木しんじ





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