新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。昨年は元旦の能登地震から始まり、混乱に満ちた年でした。世界的に見れば、気候変動問題の深刻化、ウクライナおよび中東での戦争の激化、ヘイト感情を煽るポピュリズムの高まりが顕在化し、リベラルな国際秩序が崩壊の瀬戸際にあることを認識させられました。
今年は昨年のアメリカ大統領選挙で勝利し、大統領に返り咲くトランプ氏の2期目の政権が1月20日からスタートしますが、トランプ氏の他国を見下す発言や閣僚人事構想を見るにつけ、トランプ政権の二期目が一期目よりも波乱に満ちたものになることを危惧せざるを得ません。ウクライナ戦争をはじめとする欧州の安全保障問題でのかじ取りに失敗すれば、東アジア地域にまで軍事的な緊張が高まることは容易に想像できます。唯一の被爆国である日本に住む我々は平和を求めますが、一方で国土を守り東アジア地域の民主主義を守るために、様々な状況に対応できるよう体制を整えていくことは急務です。
しかしながら、日本の政治・経済は、激変する国際情勢に対応できる状態にないことは明らかです。派閥裏金問題から自民党は国民の信頼を失いました。岸田前首相に代わって就任した石破首相は就任早々、地震と台風被害にあった能登半島の復旧を後回しにしてまで解散総選挙を急いだものの、昨年10月末の選挙で大敗しました。野党が衆議院で多数派になった以上、本来ならば政権交代が実現して良いはずですが、野党がバラバラな状態であることから未だに自民党は政権に居座り続けています。自民党政権下で強固なものになった旧態依然な政界財のトライアングルはこの国の活力を失わせ、日本のGDPはドイツに抜かれ世界4位に(今年にはインドにも抜かれるでしょう)、そして一人あたりGDPは韓国にも抜かれました。
自民党政権を終わらせ、本格的に新しい政治をスタートさせることが日本には必要ですが、これまでの政権交代の失敗を教訓として考えれば、自民党政権を永続化させるような仕組みになっている今の政治制度を抜本的に変えて行かなければ、政権交代によって新しい日本を創ることは不可能でしょう。私たち進歩党は、日本の政治を根本的に変え日本がより公正で平和な世界を実現するための新しい選択肢を呈示していると自負しています。立憲主義的アプローチからリベラルで合理的な統治機構改革を実現することこそ、日本の停滞を打破し世界に貢献する日本を創るための必要条件です。
私たちは今夏行われる予定の参議院通常選挙を見据え、改革への確かな意思を持つ同志を結集し、国民の皆様へ新たな選択肢を呈示するために準備を進めております。そのため、進歩党が参加するアンブレラ組織である政治団体「未来進歩党」の組織改編(他党との合併)が現在議題に上がっている他、進歩党も名称を変更し、社会進歩党に変更することが中央委員会にて決議されました。今年はいろいろな動きがあるかと思いますが、是非私たちの活動にご期待ください。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
2025年元旦
進歩党代表
鈴木 しんじ