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ウクライナ戦争勃発から一年が経過したことに関する党声明

ウクライナ戦争勃発から一年が経過したことに関する党声明

 

本日でウクライナ戦争が始まってから一年が経過しました。 この侵略戦争により被害を受けた全ての方々にお悔やみ申し上げます。特にロシアによる攻撃により尊い命を失われた全てのウクライナの人々に心より哀悼の意を表します。ウクライナの勝利という形で一刻も早く同国に平和が訪れることを願うと共に、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン以下、侵略戦争の責任者全てに厳正な法の裁きが下されることを願ってやみません。

侵略によって奪われたウクライナの領土は完全に取り戻されなければならず、そのためにG7諸国をはじめとする西側民主主義国家はウクライナへの支援を強化し、プーチンの野望を粉砕しなければなりません。プーチンに妥協することはヒトラーと妥協することと同じです。

開戦以来、ロシア軍そして民間軍事会社ワグネルの傭兵部隊は、故意に民間人を狙った執拗な攻撃を繰り返すなど残虐な行為を繰り返してきました。これに対し、欧米諸国の支援を受けたウクライナ軍は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領のリーダーシップの下、大方の予想を覆し、領土の奪還を進めるなど勇敢に戦ってきました。しかしながら、戦況は一進一退であり油断ができない状況が続いております。開戦から一年が経過しウクライナへの支援疲れの声も聞こえますが、支援を減らせば戦況はロシアに有利になるだけです。最近では、ロシアがモルドバの新欧米的なサンドゥ政権の転覆を企てているとも言われており、プーチンに隙を見せれば、ウクライナにとどまらずポーランド・フィンランド・グルジア・モルドバなどより多くの国で政情が不安定化するのは必至です。また、万一ロシアがウクライナ戦争で勝利するようなことがあれば、中国習近平政権が尖閣諸島や台湾への武力侵攻を行う可能性が高くなるのは言うまでもありません。

日本は現行憲法の制約上、ウクライナに対して軍事支援を行うことはできませんが、その分だけ同国に対するより積極的な人道・経済的支援を行うことが重要です。特にウクライナから日本へ避難してきた人たちに対しては、「避難民」ではなく「難民」としてより積極的に受け入れ、支援を強化すべきです。

一方、上記の通り独裁国家による侵略に対峙することは重要ですが、それを口実に国家の最高法規たる憲法をさらに骨抜きにする行為が岸田自民党政権により行われたことは看過できません。岸田首相は敵基地攻撃能力の保有、防衛費の大幅増額を国民に対する十分な情報開示もなく短期間で決めてしまいましたが、憲法9条の条文を素直に読めば、現行憲法が敵基地攻撃能力の保有を認めるものでないことは明らかです。帝国主義に取りつかれた独裁者を相手に戦争放棄を訴えたところで彼らが考えを変えるはずもない以上、これ以上憲法の条文と現状が乖離するのを防ぐには条文を現状に対応できるように変えるしかありません。

私たち進歩党は、憲法9条の精神は残さなければならないとの立場ですが、自衛隊(またはそれを改編した場合の後継組織)の役割と任務の限界を憲法上明記すべきと考えています。そして私たちは、独裁国家と対峙すべく民主主義国家間で「より公正」な集団的安全保障体制を構築することが必要だと考えており、仮に現行のNATOや日米安全保障条約に代わる多国間条約が締結され日本がそのような条約の加盟国になるのであれば、当然日本国憲法においてもそのような条約に関する条項が設けられるべきであると考えています。

私たちは、日本が世界平和実現へリーダーシップを発揮する国家になるには、立憲主義と現実主義に基づいたより透明な政治の実現が不可欠だとの強い信念を持っています。日本の政治を変え世界を変えるために進歩党は全力を尽くします。

2023/02/24
進歩党代表
鈴木 しんじ





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