第10回核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議の結果について
8月1日から開催されていた第10回核不拡散条約(NPT)再検討会議は、26日、最終文書を採択できないまま終了しました。参加各国が歩み寄りを見せていた中、ウクライナ侵略を続けザポリージャ原発への攻撃を含む「核の脅し」を繰り返すロシアの一国の反対によって協議が決裂したのは遺憾としか言いようがありません。
私たち進歩党は、無責任な行動を取り続けるロシアを最大限非難すると共に、ロシアに対してウクライナへの侵略即時停止とザポリージャ原発からの即時撤退を強く要求します。
私たち進歩党は「核抑止力」を否定する立場は取りませんが、全ての核保有国に対して「核の先制不使用」および非核保有国に核兵器の使用や威嚇をしない「消極的安全保障」へ合意することを強く求めます。国際的核軍縮・軍備管理体制の整備は「核兵器のない世界」に向けて一歩でも前進するために不可欠です。
国際社会は拡張主義に基づく軍備増強を進めるロシアと中国に対峙しなければならず、核軍縮の道のりは非常に厳しいものであることは事実です。しかしながら私たちは、日本が唯一かつ最後の戦争被爆国であり続けるために、日本政府に対して核兵器禁止条約にオブザーバー参加するなどあらゆる努力を行うよう強く要望します。
2022年8月29日
社会民主進歩党代表
鈴木しんじ